ソシアスは、技術力と人員を提供してIT関連業務の支援をする「SES(システムエンジニアリングサービス)」を中心的な事業としている会社です。そのためソシアスのエンジニアは、基本的にお客様先で働くことになります。
このページでは、そうしたエンジニアの働き方の特徴や、具体的な業務内容を紹介します。
ソシアスのエンジニアの働き方
SESという業態に馴染みがない方にもわかりやすいように、ソシアスのエンジニアの働き方の特徴的な部分を、いくつかピックアップしてお伝えします。
勤務場所はお客様のオフィスが基本
お客様のITに関する業務を支援するため、基本的にはソシアスのオフィスに出社するのではなく、お客様のオフィスに行って、お客様の社内のチームの一員として共に働きます。
首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)にオフィスがあるお客様しかいないため、全国転勤はありません。お客様先によってはリモート勤務が可能な場合もありますが、未経験・新卒の方は出社が基本の案件に配属されることが多いです。
定期的に業務内容や勤務場所が変わる
お客様先での業務は、あらかじめ内容と期間が決められています。その期間が終わって業務に区切りがついたら、次のお客様先に配属され、新しい場所での新しい業務が始まります。期間が延長される場合もありますが、ずっと同じお客様先で同じ業務を続けることはなく、定期的に変わっていくのが基本です。
1日や1か月のように短期間で案件が変わることもあれば、長ければ3~4年以上も続くこともあります。多くの場合は、3か月ごとに契約が更新され、そのタイミングで案件が完了して次の案件に行くか決まります。
次に配属される案件は、今後のキャリアプランや習得すべきスキルを考えて、無理なくステップアップしていけるように決めています。案件が定期的に変わるからこそ、様々な業界のお客様に携わったり、幅広い業務や技術を経験していく中で、自分の適性を見極めていきやすいです。
自社(ソシアス)の社員同士のつながりもある
エンジニアが日常的に一緒に働くのは、お客様先にいる他社の方達が中心になりますが、ソシアスは自社内でのつながりも大切にしています。上司や先輩社員とは勤務場所が違っても、チャットでいつでも気軽に相談できるため、困ったときに一人で抱え込むことはありません。
お客様先での業務をお休みしてソシアスのオフィスにチームで集まる「帰社日」や、主に業務後に開かれている「勉強会・イベント」など、普段は別の場所で働いている社員が交流する機会を意図的に多く設けています。
ソシアスのエンジニアの業務内容
ソシアスのエンジニアの業務内容は、大きく7つに分かれます。未経験・新卒の方が関わることが多い順に紹介します。
キッティング
工場から出荷された状態のPCやスマートフォンなどのIT機器を、ユーザーが使える状態にセットアップする仕事です。主に新入社員の入社や社内機器の入れ替えのタイミングなどに行います。
キッティングは、OSやソフトのインストール、ネットワーク設定、セキュリティ設定、アカウント登録など、IT機器の利用に不可欠な作業となります。シンプルな作業ではありますが、設定する内容は多岐にわたるため、マニュアルや決められた手順に沿って進める正確さが求められます。
IT業界での経験がなくても取り組みやすく、PCの構造や設定の仕組み、社内ITの運用ルールなどを実践的に学べるため、未経験の方が最初に取り組むことが多い業務です。
1日の流れ
- 9:00
-
朝礼、当日の作業内容を確認(割り当て台数、機種など)
- 9:30
-
PCの初期設定作業(OSセットアップ、アカウント設定など)
- 12:00
-
昼休憩
- 13:00
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ソフトウェアのインストール、セキュリティ設定
- 15:00
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機器へのラベル貼り、チェックリスト記入
- 16:00
-
作業完了報告、管理表への入力
- 17:30
-
終礼、翌日の準備、退勤
運用・監視
サーバーやネットワークといったITシステムが、安定して動き続けるように見守る仕事です。システムに異常がないかを監視ツールで確認したり、アラートが出たときに一次対応を行ったりします。
企業や公共機関にとって重要なシステムを扱うため、「誰かの生活や仕事を支えている」という実感を持ちやすい業務です。何か問題が起きても、落ち着いて解決に向けて動く仕事が好きな方に向いています。
システムの構造や障害対応の流れなども自然と学べるため、より高度な業務である設計・構築に挑戦するにあたっても役立つ経験になります。
1日の流れ (夜勤の場合)
- 22:00
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出社、前シフトからの引き継ぎ
- 22:30
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監視ツールのアラート確認、夜間バッチ処理の状況チェック
- 0:00
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システムログの確認、簡単なリモート操作対応
- 2:00
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仮眠・休憩(※現場によって有無は異なる)
- 4:00
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定時処理の確認、日報作成などの事務作業
- 6:00
-
障害報告書の作成、担当者への報告メール準備
- 7:00
-
朝のシステム状態チェック、次シフトへの引き継ぎ準備
- 8:00
-
引き継ぎ、退勤
※日勤シフトでは9:00〜18:00勤務で、内容はほぼ同様です。
ヘルプデスク・社内ITサポート
PCやシステムに関する、お客様先の社員の方の困りごとに応える業務です。相談内容は、アカウント設定や、エラーの対処、IT機器の使い方の説明など多岐にわたります。対応した相手から直接感謝の言葉をもらえることも多く、人の役に立つ実感を得やすい仕事です。
マニュアルが用意されているケースも多く、先輩に相談しながら進められるので未経験の方でも安心です。お問い合わせ対応を通じて、ITの知識を少しずつ身につけていくことができます。
相手の話を聴き取る力や、わかりやすく説明する力も、自然と養われます。こうしたスキルは、いずれプロジェクトマネジメントやコンサルティングなどコミュニケーション力が求められる業務に挑戦していく上での土台になります。
1日の流れ
- 9:00
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朝礼、前日からの引き継ぎ事項確認
- 9:30
-
電話・メール・チャットでの問い合わせ対応開始
- 11:00
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PCトラブルやアカウントロックなどの一次対応
- 12:00
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昼休憩
- 13:00
-
オンサイト対応(依頼者の席まで行って対応することも)
- 14:00
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IT資産管理台帳の更新、マニュアル修正など
- 16:00
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問い合わせ対応の記録整理、FAQ作成
- 17:30
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終礼、翌日対応分の整理、退勤
設計・構築
企業のITインフラを支えるシステムを、どのように作るか考えて(設計)、それをもとに環境を整えて組み立てていく(構築)業務です。サーバーやネットワークの種類・配置・設定内容などを検討し、要件に応じて最適なシステムを形にします。
高度な技術と広い知識が求められる業務ですが、必ずしも最初から全てを任されるわけではありません。経験が浅いうちは、構築の一部分や設計者のサポート業務から携わることもできます。
仕様書(システムが満たすべき条件や内容が明文化された書類)を読み解く力や、ITインフラ全体の仕組みを理解する力、状況に応じた適切な選択をする力が養われるため、インフラエンジニアとしての業務の幅を広げていきたい人にはピッタリです。
設計・構築の経験を積むことで、プロジェクトマネジメントやコンサルティングなど、より上流の業務へとステップアップできます。
1日の流れ
- 9:00
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朝会、進捗確認、タスク共有
- 9:30
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設計ドキュメントの作成・更新(構成図やパラメータシートの整備など)
- 11:00
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設計に関するレビュー、関係者との仕様確認ミーティング
- 12:00
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昼休憩
- 13:00
-
構築作業(OSインストール、ネットワーク設定、ミドルウェア導入など)
- 15:00
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動作確認・試験項目のチェック、テスト環境での検証作業
- 16:30
-
作業報告書や設定手順書の作成・アップデート
- 17:30
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終礼、進捗報告、翌日の作業計画確認、退勤
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)
プロジェクトを円滑に進行させるために、PM(プロジェクトマネージャー)による管理をサポートする業務です。進捗・課題の整理、スケジュール調整、会議の運営などが主な役割となりますが、業務内容は多岐にわたります。資料・マニュアル・議事録の作成や、関係者とのコミュニケーションもPMOの役割です。
ソシアスでは、議事録作成やタスク整理など定型的な業務を中心としているPMOもいれば、 ほとんどPMに近い立場で全体を統括しているPMOもいます。
定型業務が中心のPMOであれば、エンジニア経験が浅くても任されるケースがあります。一方で、全体を見渡して調整・判断を行うPMOは、深い業務理解やコミュニケーション力が求められるため、エンジニアとして一定の経験を積んでいないと難しいです。
プロジェクトマネジメント
プロジェクト全体の計画・進行・管理を担う仕事で、この責任者をPM(プロジェクトマネージャー)と呼びます。PMの仕事の中でも、特に「要件定義」はプロジェクト初期において最も重要な工程の一つです。
要件定義とは、お客様の課題をヒアリングし、どのようなシステムを、どのような仕様で作るか明確にすることです。この工程が、その後の設計・構築・運用の全てに影響を与えます。
PMとして要件定義を経験すると、業務・技術への深い理解と、高いコミュニケーション力、論理的思考力が身につきます。
未経験者がこの工程を一人で担当することはありません。最初はPMOとして、資料の作成などPMのサポート業務から関わります。徐々にプロジェクト全体の流れを理解し、経験を積むことで将来的に目指すことができるポジションです。
コンサルティング
お客様の課題や要望を整理し、改善のための仕組みを提案する仕事です。ITを使って業務をもっと効率化したい、働き方を変えたい、そんな企業の悩みや理想をヒアリングし、解決策を検討します。
ソシアスでは、業務の整理や、要件定義の支援、運用設計などのコンサルティングを行っています。課題を発見し、全体を俯瞰して最適な解決策を導くために、豊富な技術知識、論理的思考力、高いコミュニケーション力など総合的な能力を求められます。
未経験者がコンサルティングをいきなり担うことはありません。キッティングや運用・監視といった業務を通じてシステムへの理解を深め、より上流に近い設計・構築やPMOの経験を積んだ後に、コンサルティング業務に挑戦できるチャンスがあります。