目次

小川 勝次
SES事業本部 第5システム部 部長
サービス事業本部 第1サービス事業部
2022年 中途入社(経験者)/エンジニア
安定した仕事を求めて、外回りの営業からITの世界へ
私は美大出身で、元々は人と話すことが得意ではなかったため、卒業後はコミュニケーション力をつけようと思い、営業職を選びました。新卒で眼鏡メーカーに入社し、2年半ほど眼科への外回り営業をしていました。
しかし、コロナ禍で会社の業績が悪化し、顧客の奪い合いや待遇の変化があったため、「もっと安定した仕事に就きたい」と考えるようになりました。元々、店舗の売上管理でマクロを組んだり、事務の方からプログラミングを教わったりした経験があったため、エンジニアの仕事に興味を持ちはじめました。
退職後は3か月間プログラミングスクールに通い、RubyやJavaを集中して学びました。アプリ開発からプレゼンテーションまで行うカリキュラムで、技術を学ぶだけでなく「自分の作ったものを売り込む」ことができたのは貴重な経験でした。
裁量と成長を優先し、大手企業の内定を辞退してSESの道へ
エンジニアとしてのキャリアをスタートしたのは、ソシアスの前に働いていたSES企業です。眼鏡メーカーからの転職活動中には「SESはやめたほうがいい」という声もありましたが、私自身は様々な現場で幅広く経験を積めることに魅力を感じ、むしろSESのほうが自分に合っていると考えていました。
内定をもらっていた企業の中には、通信インフラの構築運用を行う大手企業もありました。しかし特定の領域に特化することでスキルの汎用性が失われることに懸念があり、待遇が多少劣っても若手のうちから裁量が得られそうなSESを選びました。実際に入社後すぐの案件でリーダーを任せてもらいましたが、SESでなければ難しかったと思うので、その選択は正解だったと思います。
若手のチャンスの多さが決め手でソシアスへ
前職では、コールセンターや携帯基地局関連の案件を担当し、現場でチームリーダーも経験しました。そのときにソシアスの営業担当者の方と出会いました。
特に印象的だったのは、「ソシアスでは、入社2年目で課長になった社員がいる」と聞いたことです。若手にも多くのチャンスがある会社だと感じ、強く惹かれました。また、会社説明会でオフィスを訪れた際、そのまま飲み会に参加させてもらったのですが、社員同士の距離が近く、明るい雰囲気に好感を持ちました。
採用面接では具体的なキャリア方針を説明してもらえ、信頼感を覚えました。さらに、前職よりも高い給与を提示してもらったことで、正当に評価してもらえていると感じました。

入社して驚いたエンジニアファーストな体制
ソシアスはインフラ系の案件が多いため、面接で「相当勉強しないと厳しい」と言われましたが、事前に心構えができていたため、入社しても大きなギャップは感じませんでした。
入社後に一番驚いたのは、「エンジニアファースト」を本気で実践していることです。ソシアスでは、部や課が全てエンジニアで構成され、営業や人事との距離も近いため、エンジニアが悩みやキャリアについて相談しやすく、希望の案件にもつながりやすい仕組みになっています。
前職では、どちらかというと大量採用・大量配属のスタイルで、案件に自分を合わせていくような環境でしたが、ソシアスでは一人ひとりの志向に沿ったマッチングに力を入れており、その違いにかなり驚きました。
組織の変化と成長スピードの速さも思った以上でした。入社当時は「小さく強い組織」という印象でしたが、チームや事業部がどんどん増えており、自分にとっても良い刺激になっています。
設計・構築を担い、未知の領域にも前向きに挑む
現在は、社内の受託チームに所属し、サーバーエンジニアとして設計・構築業務を担当しています。特にLinux環境でのサーバー構築や、Zabbixを用いた監視システムの導入・カスタマイズに携わっています。
Zabbixのカスタマイズや製品導入は、監視の現場経験がないため難しいと感じることもありますが、今後も未知の現場や製品を扱う機会はあると思うので、良い勉強になっています。
また、基本設計からスタートするため、お客様と設計思想の共通認識を形成するのが難しいと感じます。提案において曖昧さを残さず、お互いの認識齟齬を起こさないようなコミュニケーションを意識しています。
今後の課題としては、ネットワークなど、サーバーのさらに元になる基盤の知識を深めなければと思っています。
主任、課長を経験し、順調に部長へ
私は入社1年目で主任、2年目で課長、そして3年目から部長になりました。ずっと管理職をやりたかったので、昇格に対して特に不安はありませんでした。
主任時代は10名ほどの課に所属し、3〜4名の面談練習などを担当していました。課長としては最大14名をマネジメントし、現在は34名のメンバーを統括しています。メンバーにとって直接の上司は課長ですが、それぞれのキャリアプランを作成し、課長とすり合わせるなどの業務を担当しています。
部長には元々なりたいと思っていました。常に一つ上の役職と同等の動きをできるように意識して行動していたことが、順調な昇格につながった一因だと考えています。たとえば、課長は数字責任を負いませんが、メンバーの動きがどう数字に影響するかなど、一つ上の部長目線で考えていました。現在は部長なので、本部長の動きを観察しています。
それぞれの役職における責任と大変さの違い
主任時代は課の責任者ではないため、課長の意図と相違がないように動くことを意識していました。課長時代には課の運用を任されていたため、ある程度の権限が与えられ、自分で意思決定をする初めての経験として、責任を持って決めることの重要性を学びました。
部長は、課長から責任の範囲が増えただけで、意識することは大きく変わりません。違いとしては、短期〜中期の視野を求められるのが課長で、より長期的な視点を求められるのが部長だと思っています。
管理職として苦労がないわけではありませんが、あえてメンバーにはそれを見せないようにしています。役職者が疲弊している姿を見せてしまうと、若手が「上を目指したい」と思えなくなってしまうためです。そうならないよう、課長たちにも意識してもらいながら、健全な組織運営を目指しています。
業務効率化とメンバーへの寄り添いに注力
限られた時間での生産性を高めるために、できる部分は何でもマニュアル化することを心がけています。部長から課長へ、課長から主任へ、という情報の動きを共有できる仕組みづくりを進めており、最近はかなり上手く回ってきました。今のうちに、来年・再来年を見据えた準備を進めています。
管理職として働く中で、部下の成長を感じられることも、大きなやりがいの一つです。ソシアスには、明確な目標を持たずに仕事をしているメンバーも少なくありませんが、そうしたメンバーに対して、無理に意識を高く持たせることはあまり重視していません。
しかし、自分のせいで評価が上がらないような状態にはしたくないので、やる気が起きないメンバーには寄り添いつつも、頑張ったらどんなメリットがあるか、そしてやらなかった場合にはどうなるかを明確に伝えるようにしています。
ソシアスでは、仕事とプライベートが地続き
「仕事とプライベートは完全に分けたい」という人には、ソシアスは少し合わないかもしれません。ソシアスは良い意味で、勉強も成長も人とのつながりも全てが地続きで、会社の仲間と一緒に頑張る雰囲気があります。この環境を楽しめる人には向いていると思います。
今後のソシアスに必要なのは「人に教えるのが好きな経験者」だと思います。組織が拡大している今は、若手を育てられる人材が求められるフェーズです。技術を極めたい人よりも、チームで成果を出したい人のほうがよりフィットすると思います。私自身も、人に何かを教えることが元から好きで、若手の成長を支援することに大きな喜びを感じています。

一人ができることは限られるが、チームなら可能性が広がる
今後のキャリアとしては、スペシャリスト(技術者としての道)よりも、マネジメント(管理職としての道)への志向が強いです。理由としては、元々メンバーのフォローに深く関わりたいと考えていたことと、一人の技術者として影響を与えられる範囲は限られていると考えているためです。
管理職は自分のチームで何人ものエンジニアを活躍させるために戦略性を求められますし、成功したときのインパクトも大きいと感じています。ソシアスでも、チャンスがあればさらなる高みを目指したいですね。
「ここに入れば、こうなれる」を明確にイメージしてもらえるように
これまでに、知人2名にソシアスを紹介しています。紹介するときに共通して意識したのは、「入社後のキャリアが明確にイメージできるようにすること」です。どんな案件があるのか、どう成長できるのかを、営業や現場のメンバーにヒアリングして共有しました。
今後は、社員がより自信を持って知り合いを紹介できるような会社にしていきたいです。そのためには、既存のメンバーのスキルアップが重要であり、エンジニア同士が影響し合いながら成長できる環境づくりを引き続き大切にしていきたいと思っています。
管理職を目指す方にとって、ソシアスはチャンスの多い会社だと思います。今はまさに人が増えて組織の地盤を固めていく時期であり、管理職のポジションもどんどん新しく生まれているので、挑戦したい方にとっては絶好のタイミングです。
ソシアスは「人を大事にする会社」なので、人の成長に本気で向き合える方は、自然と管理職になるチャンスが訪れると思います。